理事長所信
President's Statement
真剣に楽しむ
【はじめに】
私たちは、まちの先導者として、いつの時代も率先して行動して来た青年会議所の誇りを胸に、希望をもたらす変革の起点として、持続可能な地域を創ることに挑戦しなければなりません。まちづくりはみんなごとであり、自分ごとです。このまちを良くするのは、このまちに住み、暮らす私たちに他なりません。そのためにも、自己啓発・修練を重ね、培われた力をいかんなくまちづくりに活かしたいと考えます。
本年度、青年会議所活動を通して、「真剣に楽しむ」ことを学び、メンバーと共に成長していきたいと考えます。なぜ「楽しむ」が大切なのか。それは、楽しむことこそが自身の成長における一番重要なカギとなるからです。
例えば、皆さんは学生時代に勉強はできましたか? 私は恥ずかしながら学校の成績を自慢できる学生ではありませんでした。しかしながら、自分が好きなことに関しては得意で有名な大会でも優勝したこともあります。では、なぜ得意になれたのか?それは、単純に楽しかったからです。青年会議所の活動においても同じことがあると思います。そして、メンバーの皆様には、青年会議所の中に自分の「楽しさ」を見つけてほしいと思います。そのためにはまず、積極的に行動を起こすことから始めてみましょう。行動を起こすことで、自分にとっての「楽しみ」を見つけ、成長する機会を得ることが出来ます。
メンバーの行動目標
積極的に青年会議所を楽しみましょう。そのために、まずは行動してみましょう。
【私たちが取り組むべき活動】
1.必達の会員拡大活動
現在、青年会議所会員数は、約30,000人になります。全盛期では会員数6万人と言われ、現在減少をし続けていることは間違いない状況です。当LOMでも、数年前は、50人の中規模LOMでありましたが、2024年のスタートは小規模人数となることが予想されます。組織にとっての最大の資産は「人」です。私たちがこれからも様々な地域問題を解決する上で、多様な人材を迎え入れることは問題解決する組織力に必要不可欠な要素となります。
そして、会員拡大の成功は、目標数字を明確に持つことが必要です。その明確な目標数字をメンバー全員で共有することで、会員一人ひとりが会員拡大の意識向上に繋がり、拡大達成に繋がると考えます。
●私たちの一番の理解者は、特別会員です。そして、特別会員との協働が出来るよう、
積極的に交流を図り情報交換を行う必要があります。
●会員拡大達成は、具体的かつ明確な数字目標を持つことが必要です。
●多様な人を仲間に迎え入れることは、これから私たち乗り越えるべき壁を突破する
力となります。
2.まちの未来を創る青少年育成
「まちづくり」は「ひとづくり」であることを忘れてはなりません。地方を中心に、人口減少・超高齢社会が地域経済を縮小し、私たちは、まちの指導者として、このまちの明るい未来のために、これからのまちをけん引する次世代を育成する必要があります。特に、このまちの未来を担う子どもたちに向けて、地域・隣人に関心を持ち利他のこころを持つことの大切さを知っていただくことが地方創成において重要なことだと考えます。私たちの住むまちに感謝の心をもって、積極的に関わっていく能動的な資質を広げたいと考えます。
●私たちはまちづくり団体として、「まちづくり」の基本である「ひとづくり」を行うため
次世代を育てる責任があります。
●地域の若きリーダーを育むために、明るいまちの未来を思い描く意識を持っていただく必
要があります。
3.まちの活性化に繋がる事業
私たちのまちには、かつて市民祭りや市民運動があったように、まちを愛する気持ち「愛郷心」が原動力となり、明るい未来のまちづくりを行ってきました。そして、今、私たちのまちには、取り組むべき多くの地域課題があります。「地域コミュニティの発展」「地域経済の促進」「移住促進」など。私たちはこのまちに住む青年として、このまちの課題を解決するために動かなくてはいけません。また、未来にわたって地域課題を解決するために、私たちの運動は断絶的であってはいけません。そのためにも、地域の文化として定着させ、継続的なまちづくり事業を推し進める必要があります。そして、私たちの運動は、地域に愛郷心を育み、伝播させ、それらの課題解決を前進することに繋がると考えます。まちの活性化こそ、私たちが行う運動の核です。そして、私たちの住むまちを変えるのは、ここに住む私たちでしか実現できません。このまちの一員として、責任と愛郷心をもってまちづくりを行っていきます。
●継続事業「はちまんフェスタ」を、地域の人びとの心にまちの文化として定着させる
必要があります。
●まちづくりの先導者として関係諸団体に働きかけ、協力体制を構築することで、まちづく
り事業をより多くの波及効果があるものに進化させます。
●県内他LOMの活動内容、ノウハウの共有は、私たちにとって新しい気づきを得る
最高の教材になります。
4.信頼を得る広報活動
近江八幡青年会議所は、地域に根差すまちづくり団体です。私たちの住むまちに働きかけ、協力をいただくためにも、私たちは地域から信頼される団体であり続けなければなりません。そのためには、法令面の充実は必要不可欠です。そして、絶えず私たちの情報を発信し、私たちの行動や活動を地域に知っていただくことが大切になります。そして、私たちはまちづくり団体として、その運動・活動をより円滑に効果的に行うにあたり、組織を取り巻く様々な関係者と信頼関係を築き組織の価値を高めることが必要です。そのために、組織の情報を対内・対外に常に発信し、透明性を確保することが大切です。今こそ、組織内外のコミュニケーションを高める広報力が求められます。 ●過不足なく効率的かつ有益な広報活動を行うことが求められます。
●信頼される広報は、事実を社会に明確に伝えることから始まります。定期的な情報発信は
それを叶えることになります。
●HP・SNSは広報ツールのみならず、運営ツールとして活用することで対内コミュニケーションを高めます。
●私たちの魅力を発信するために、会員一人ひとりが魅力的であることが必要です。そのた
めに、滋賀ブロック協議会との交流を図り、双方の発展のため、有益な情報交流と友情が人
材を育て、魅力的なひとづくりを行います。
●1年の集大成として、感謝と敬意をもって卒業生を送り出し、広報として組織内・組織外
に向けた情報発信を行うことで、継続した関係構築を行います。
5.安定した組織運営を担う
効率的かつ健全な組織運営を安定して行うために、定款・規程を遵守し、理事会・総会を適切に執り行います。そして、私たちの適切な組織運営は、地域並びに人びとからの信頼へと繋がります。そして、健全な組織運営に必要なことは、会員一人ひとりの組織への理解度にあると考えます。私たちは、会員の帰属意識を高め、理解度の向上を図ることで、より一層の組織力を身につけたいと考えます。
●効率的かつ健全な組織運営は、地域並びに人々からの信頼を得ることに繋がります。
●適切な組織運営には、組織に所属するメンバー個々の理解度を高めることがもっとも重
要になります。
●入会歴の浅いメンバーに対して、定期的なFTサポートを実施することで、青年会議所
運動・活動に対する意識向上を図り、参加率を高めることで、より多くの成長する機会を提
供します。
【結びに】
私は、近江八幡青年会議所には無数の可能性があると思っています。
何も分からずに入会したメンバーが、気づいたら地域のために仲間のために汗を流す。そして、多くの仲間と共に、未来を語っている。近江八幡青年会議所ではそのような多くの人たちを見てきました。私も、そんなメンバーのひとりです。未熟な私ではありましたが、多くの人と出会う中で利他を学び、公に尽くすことの尊さを学びました。
人が変われば、地域が変わり、やがては未来をも変えてゆく力になります。
すべては「人」が起点です。
そして人が変われるチャンスが、ここにはあります。
そのために、あらゆる機会を皆様にお届けできるよう、私自身が誰よりも己を律し、全身全霊を賭して青年会議所活動に取り組んで参ります。