中期ビジョン

中期ビジョン

八幡スパイラル構想

はじめに

青年会議所運動の始まりは、終戦の傷跡が人々の心に深く残る中、「日本の復興は我々の責務である」という志をもった48 名の青年達によって1949 年東京青年商工会議所(現 公益社団法人 東京青年会議所)が設立された事が始まりとされています。
そして青年たちの熱い志は、日本中に瞬く間に伝播し、各地の青年会議所設立へ繋がっていきました。それから多くの人々と志を共有し、日本は敗戦国から経済大国へと見事に復興を成し遂げました。我々近江八幡青年会議所は近江八幡市、竜王町を活動エリアとして1967年6月10日に第346号のLOMとして産声をあげました。それから49年の月日が流れ、「明るい豊かな社会」づくりを理念に我々の運動は水面の波紋の様に地域に広く、大きく波及してきました。
その中には、今現在、近江八幡市の貴重な地域資源となっている「八幡掘り」の保存運動があります。「堀は埋め立てた時から後悔が始まる」を合言葉に保存運動を開始致しました。当初は、清掃作業を横目にヤジを飛ばす人やゴミを捨てていく人もいる中、めげることなく活動を続ける彼らに、やがて市民の見る目も変化してきました。パンや牛乳を差し入れてくれる人、清掃作業を手伝う老人会の人、自社のダンプやユンボを貸出してくれる建設業者等々で、次第に堀端は賑わうようになりました。また、常々意見対立を繰り返してきた行政職員も市民の1人として参加する人が現れるなど、この活動はいつからか近江八幡市の誇りを取り戻す事業として共感の輪が広がり始めました。その結果、当時として画期的な市民運動を成し得る事が出来、やがて行政をも巻き込んだ保存修景事業へと推移していきました。その先頭にいたのが、近江八幡青年会議所でありました。
近江八幡青年会議所は目まぐるしく移り変わる社会情勢の中、単年度で事業計画を立て実行しており、その活動・運動は多岐に亘ります。それ故に地域の方々に団体としての存在が見えにくくなってきている事も事実ではないでしょうか。我々近江八幡青年会議所は先輩諸兄の近江八幡JAYCEEの精神を受け継ぎつつ、多くのNPO 団体が存在する現代において、我々だからこそ出来る、我々にしか出来ない運動を行い、「青年会議所でしか出来ない時代」の先頭とならなければなりません。
その中で社会情勢より、刻々と変化するニーズを捉えながらも、不変の価値観を基に変化していかなければなりません。時代に取り残されず生き残っていけるものは、最も強いものではなく、最も賢いものでもなく、変化できるものである。先進的発想や行動力、利他の精神といった先人の財産を受け継ぎ、広く伝播していき、「明るい豊かな社会」の実現に向けて現在から未来を紡ぐべく「八幡スパイラル構想」を掲げ運動展開をして参ります。

対外事業について

魅力ある「ひとづくり」による愛郷心溢れる「まちづくり」

「死に甲斐のあるまち」この様な言葉を聞いたことがあるでしょうか。人は生まれてくる場所は決める事が出来ないが、自分が死ぬ場所は決める事が出来る。この言葉が出てきたのは、近江八幡青年会議所が八幡堀保存運動を繰り広げていた1975 年のことである。自分の終の棲家としてどこよりも素晴らしいまち、誰にでも自慢できるまちにしようとする想いから派生した言葉ではないでしょうか。その想いは結実し八幡掘りは保存され、先人の「死に甲斐のあるまち」に大きく近づいていきました。
しかしながら、八幡掘りが保存され貴重な観光資源として、我々のまちにあるのが当たり前となった今でも、同じことが言えるでしょうか。一時は悪臭をはなつ公害源とさえ言われていた八幡堀も、先輩諸兄や住民らの清掃活動によってきれいに整備された。しかし実際に八幡堀に行って見てみると、それはとてもきれいと言えるものではないのかもしれません。水は汚れて濁っており、ゴミなども捨てられている。清掃のほうは八幡堀を守る会、地元自治会、観光物産協会、観光ボランティアガイド協会等の各種団体は今尚行っているが、八幡堀周辺に住む住民が今でも積極的に清掃活動に参加していると言う事はありません。この様な事の原因は、地域に住まう人々が汚れている事を昔の様に問題にする事ではないと感じている事ではないのでしょうか。これは八幡掘りに限った事ではないのかもしれません。年月が流れ、時代が変わり、そこに住まう人の価値観が変化してしまいました。最早「死に甲斐のあるまち」では無いのかもしれません。
だからこそ、我々近江八幡青年会議所メンバーは今一度、先人の精神や経験に倣い、様々な問題を自発的に解決しようと言うひとづくり、利他の精神で溢れるまちづくりが必要であると確信しております。その為には、地域の問題に関係者や行政任せになるのではなく、市民と行政、関係者そして我々近江八幡青年会議所が対等の立場で解決していく事が重要です。更に、「地域のひと・もの・こと」の素晴らしさ、自分も地域社会の一員であるという繋がりを感じ、学ぶ事により、自身の地域での役割が明確となります。そしてその事が自分のまちを想う心へと繋がり、「死に甲斐のあるまち」だけではなく「産み甲斐のあるまち」ひいては「住み甲斐のあるまち」へと繋がり、魅力的な市民であふれ、自身のまちへの誇りを持った愛郷心溢れるまちになると確信しております。
それと同時に地域活性化はそこに住まう人々、特に地域経済人によって行わなければいけません。「誰かがしてくれるだろう、今は時代が悪いから」と言った後ろ向きの想いではなく、「自分たちのまちは自分たちで良くしよう」と言った気概を持って地域を良くしていかなければならないのです。その為には地域に住まう経済人自身が成長し、飛躍していく必要があります。個人が伸びれば、その個人がひとを巻き込み、やがては地域を巻き込んだ大きなムーブメントになり波及していくと確信しております。我々近江八幡背年会議所は地域社会の先駆けとして、一歩先を見据えたまちづくり、ひとづくりを行って参ります。

地域のひと・もの・1 ことの素晴らしさを感じる事のできる事業

・魅力的なひととなれるよう、しつけられる事業
・社会のつながりを感じる事のできる事業
・産・学・官との協働
・「地域の経済人の為になる研修事業」

組織力強化について

我々の住まう地域には過去から現在まで、てんびん祭りや八幡掘り保存活動等、様々な地域を巻き込んだ運動が展開されてきました。その誇るべき運動の中心にいて、自分たちが率先して動き、地域を巻き込んだ運動を数多く行ってきたのが近江八幡青年会議所であります。我々青年会議所メンバーは批評家ではありません。言葉だけでは人々の心を動かす事は出来ません。ひとの意識を変革する為には、我々がその想いを行動で示し、人々を引っ張っていく事が大切です。JAYCEE として言葉だけではなく、行動だけでもなく、想いだけでもなく、英知と勇気と情熱をもって行動する事が必要です。
その為には、全員の意識を統一し行動していく事が必要です。又、地域の牽引者となるには、行動は基より、このひとなら付いて行こう、この人とともに頑張ろうと言った人間的魅力を備える事も重要です。
口だけでもなく、闇雲に動くだけでもなく、英知と勇気・行動力を持ったリーダーとなる事が求められます。その様なリーダーになる為には、自分の地域だけではなく更に大きなステージで見識を広げる事が必要です。我々に求められている事は、社会を動かすのはいつの時代も「ひと」であり「ひと」を引っ張っていく「リーダー」になる事です。その「リーダー」足り得る「JAYCEE」としての資質向上であります。それと同時に「JAYCEE」としての資質を高めたメンバーが、効率よく機能する為の組織体制創りも必要不可欠な事項であります。企業の社会的責任や法令順守が叫ばれる昨今の社会情勢の中、我々青年会議所も社会に活きる団体としてそのルールは守らないといけません。コンプライアンスや近江八幡青年会議所としてのルールや慣例を組織全体で共有し足並みをそろえて運動・活動を行う事が我々近江八幡青年会議所のブランディングを更に高める事に繋がります。
又、根源的な事として我々組織を構成するメンバーの拡大なくしては組織として存在する事が出来ません。社会情勢の変化によって様々な価値観により社会は形成されています。そして地域では人それぞれが独自の価値観で運動・活動を行っております。その様な時代だからこそ、JC にしか出来ない事を地域に先駆けて行い、まちづくり、ひとづくりの先頭に立ち活動・運動を共に行っていける同志を獲得しなければなりません。その為には、先輩諸兄の築いてこられた、近江八幡青年会議所イズムを受け継ぎつつ、今の時代を生きる我々の新たなエッセンスを加え、近江八幡青年会議所の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えていく必要があります。そしてその同志が新たな同志を呼び脈々と受け継いでこられた青年会議所としてのブランディングは更に飛躍していくと確信しております。近江八幡青年会議所としてのブランディングを更に高めて行く為には、我々の活動・運動を次世代に繋げる人材の獲得つまり、5年、10 年先を見据えた組織つくりを行い、若い同志の獲得も念頭に置かなければなりません。青年会議所の拡大には終わりはありません。永続的に組織を存続させ地域での存在価値を高めていくには、目先の利益も勿論重要ですが、未来に向けての種まきも怠るわけには行きません。

・「JAYCEE の資質向上に繋がる研修事業」
・JAYCEE の意識喚起に係る取組み
・組織の社会的信用、価値を向上させる為の取組み
・組織の枠組みを強固にする取組み

・拡大専門チームの立ち上げ
・会員の拡大意識向上への取組み
・拡大に繋がる機会の充実
・入会後のサポート実施

JC の魅せる化について

変革期におけるリーダーの大事な資質として時代認識と将来仮説に基づき、自分の思いや戦略などを人々に理解できるようにビジョン化することである。人々の意識を変える上でもっとも重要な要素は「先を見せる」ことである。人々は自分の益となる事や変化の先を見せられると、惹きつけられます。そしてビジョンに魅せられた人の運動は他の人へと伝播していき、やがて地域を巻き込んだ運動へと昇華するでしょう。その発端として我々近江八幡青年会議所のビジョンを地域の方々に魅せる事は欠かす事の出来ない事であり、地域一体となった運動展開をしていく上で、地域の課題やニーズを吸い上げる事も重要な事であります。
その為には、近年の情報技術の多様化は目覚ましく従来のテレビ、新聞等の他にもFacebook、LINE等のSNS が日進月歩で普及してきておる中で、我々は時代に即した広報ツールを用いて、我々のビジョンや活動を地域に対して如何に魅せ、人々の意識を変える為に「先を見せる」必要があります。我々の地域に対してのビジョンを地域活力となるべき人々に如何に魅せるかを考え行動し、地域社会全体で意識共有を図り社会全体での運動展開に繋げるべくJC の魅せる化を図って参ります。又、地域の課題やニーズは漠然と待っているだけでは知りえる事は出来ません。古典的ではあるが足を使い収集する事も時には必要であると言えるでしょう。如何にして地域の課題やニーズを調査出来るかを模索し吸い上げる事で地域一体となった運動展開が可能となります。
この様な事を行い、地域の方々を魅せる事で近江八幡青年会議所の存在価値は更に高まり、地域の人々に確りと認知され力強い運動展開を可能にすると確信し魅せる広報を行って参ります。

・時代に即した有効な情報発信並びに受信方法の検討。
・地域の課題、問題に関する収集方法の検討実施。
・我々のビジョンを地域住民に魅せる活動の実施。

■■最後に■■

我々近江八幡青年会議所の運動は先人が築いてこられた、実績や歴史の上に成り立っております。
数人の有志によって興された運動は螺旋の渦の如く地域を巻き込み現在まであらゆる困難を乗り越え、突破し地域発展に寄与して参りました。そして今我々は50 年と言う節目に立っております。過去と未来を繋ぎ、これまでの運動を更に推進力を持たせる事が出来るかどうかは、今を生きている我々にかかっております。
その為に50 周年という節目に際して「八幡スパイラル構想」を策定致しました。近江八幡青年会議所は大樹であります。会員と言う根がより多く、又自己研鑽を持って更に深く地域に根差す事で我々の組織はより魅力的に、より強固な団体となるでしょう。そして近江八幡青年会議所会員が自分たちを積極的に活かす利他の精神を持って、失敗を恐れず地域発展に挑戦していく事で、先輩諸兄そして我々の目指す「明るい豊かな社会」が実現すると確信しております。
去年よりも今年、昨日よりも今日、我々近江八幡青年会議所は先輩諸兄の残された精神や誇りをしっかりと受継ぎ未来へと発展させていく事を約束し日々の青年会議所運動に直向きに邁進して参ります。